シラーの銘醸地、北部ローヌの最高峰。エルミタージュとはフランス語で「隠れ家」を意味し、ガスパール・ド・ステランベールという騎士が十字軍の遠征から戻り、この丘で隠遁生活を送りながらブドウ畑を開墾したという逸話が残る。ローヌ川左岸に位置し、すり鉢状の丘は急斜面の段々畑で140haに満たない小さなアペラシオン。にも関わらず土壌は花崗岩主体ながら多様で狭いエリアに小区画があり、日当たり良好な南向き斜面で冷たい北風からブドウを守る地形は、シラーを完熟させるのに適したテロワール。少量ながらマルサンヌ・ルーサンヌを使用した高品質の白ワイン、ジュラで有名なヴァン・ド・パイユも産出。